■革の手入れ
2009/01/12

【濡れた場合】
水に濡れたままにしておくと、「しみ」になってしまいます。
また、型くずれしたり、カビの発生原因にもなります。
濡れてしまったら、すぐに拭き取ってください。
カバンなど、濡れる可能性の高いものは、防水スプレーなどを使うとしみになりにくくなります。

【汚れた場合】
汚れは、はたき落としてください。
こすってしまうと、汚れが落ちにくくなる場合もあります。
どうしても落ちない場合は、「消しゴム」を使うと落ちることがあります。
ただし、革を傷めるほどこするわけにはいかないので、軽くこする程度にしてください。

【カビが発生した場合】
カビは、革の内側から発生するので、完全に取り除くことは不可能です。
カビが発生したら、あきらめるしかありません。
革製品を押入や引き出しの中に長期間入れておくと、カビが発生しやすくなります。
密閉された場所ではなく、通気性の良い場所で保管してください。

【手入れ用品】
革用のクリーム、オイル、ワックスなどが市販されています。
が、使いすぎると革が柔らかくなりすぎることもあります。
特別な理由が無ければ、年に1~2回塗れば大丈夫です。
防水する場合は、ワックスなどの後にスプレーします。
起毛素材の場合は、ブラッシングで汚れを落とします。

■革の種類
2008/11/16

革には、いくつかの分類の仕方があります。

【動物の種類による分類】
牛や豚だけでなく、羊、馬、鹿なども入手することができます。
また、ヘビやワニなどの爬虫類、サメやエイなどの魚類の革もあります。

【なめし方による分類】
「なめし」とは、動物の皮を柔らかくし、腐らないようにするための処理です。
なめし方には、「タンニンなめし」と「クロムなめし」があります。
「タンニンなめし」は、昔からのなめし方で、タンニン(渋)を使ってなめします。
一般的に「ヌメ革」と呼ばれるもので、最初は固いのですが、徐々になじんでくる革です。
「クロムなめし」は、クロムを使ってなめした革です。
安価で柔らかく、傷や汚れにも強いため、市販されている革製品の多くが「クロムなめし」です。
ただし、「クロムなめし」は焼却すると、有害物質「六価クロム」を発生させることがあります。
そのため、各自治体では、革靴やカバンなどは不燃物として処理するように指導しています。

【仕上げ加工による分類】
染色した革もあり、「染料染め」と「顔料染め」があります。
「染料染め」は、色落ちしやすい傾向があります。
クロムなめしの方が発色がいいので、カラフルな革は大抵クロムなめしです。
また、起毛処理した「スエード」「ベロア」「バックスキン」「ヌバック」や、毛皮などもあります。
他に、「型押し」したものや「シワ」を付けたものもあります。

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